異種姦とは、女性が人間以外の相手とセックスする作品のことを指す。
逆に、女の子が異種の場合「〇〇娘」とか、「擬人化モノ」と言われることが多い。
オタク文化における異種姦
オタク・エロ用語としての「異種姦」はファンタジーな魔物を指すケースが多い。
ファンタジーの世界だとセックスの相手がゴブリン・オーク・スライムなど多種多様すぎるので、
「もう全部まとめて異種姦と呼んでしまえ」
という感じで、「異種姦」という言葉が存在する。
ただし、例外もある。
機械姦・蟲姦などは別枠としてカテゴリが設けられている事が多い。
これは、検索・発表する側がミスマッチや埋没を作品を避けるために、違うジャンルがある。
機械姦は、機械は調教やアダルトグッズを使ったプレイに近い作風なので、作風単位でニュアンスが違う。
蟲姦は、ホラー・グロ要素が入る作品が多く、登場するだけでダークな作風に寄るので、「混ぜるな危険」になりやすいから。
各サイトの異種姦のスタンスの違い
ちなみに、FANZAでは獣姦は禁止ジャンルに入っているが、DLsiteでは禁止されてない。
そのため、獣姦好きのクリエイターは無条件にDLsiteを選ぶことになり、3800作品も作品があるらしい。
そして、特殊ジャンルの宝庫であるPixivに至っては、さらに細分化が進んでいて、DLsiteや、FANZAのヘビーユーザーでも聞いたことのない「〇〇姦」が存在する。
例えば、犬・豚・馬あたりは実在する(?)ので連想できると思う。
ただ、蟲姦の中でも、ゴキブリ姦など「強烈なビジュアルの異種姦」があって…より細かくタグで区分けされている。
「人間以外のキャラクターに女の子が犯されるなんて酷い」と思うでしょ?でも、そうとも言い切れない
確かに、「凌辱」に近い形のグロテスクなモノも多い。
逆に「見た目どころか種族が違う相手も受け入れてくれる女の子」に心打たれるハートフルな気持ちにさせてくれる。
エロマンガの世界では、
「あえて男を無個性または極端にブサイク・年配・なさけなくに描く」
という感じで、作者や読者が【イケメンじゃない自分でも愛してくれるやさしい女の子】を描くことがけっこうあるのですが…
この亜種として異種姦が使われることがあります。
読者でさえ恐ろしいと感じる存在を女の子が受け入れてる姿に心打たれる「意外とハートフル」な作品も結構あるんです。
激辛料理だからこそ、ほのかな野菜の甘味が嬉しかったりするじゃない?
暑い日にアツいものを食べることで汗をかいて涼しくなったりするじゃない?
寒い日に、暖かい部屋で冷たいアイス食べるのって、なんか優越感・特別感あるじゃない?
そういう「セオリーから外れた緩急」こそが、実はビビッと来るものなのです。
見た目がいかついからグロや凌辱として楽しむ人の気持ちもわかります。
でも、意外と男性作者・読者のコンプレックスの投影だったり、知的好奇心だったり、エンターテインメントの世界だから投げられるすごい変化球だったりします。
奥の深いジャンルだからぜひ見てみて欲しい
さらに凄いのは、このジャンルが江戸時代からあるってことなんだけどね
ここまでは
「エロマンガなどの二次元に於ける異種姦」
を扱ってきたが…実は江戸時代から日本には「異種姦の絵」は存在している。
女の人にタコが絡み合ってたり、女性の姿をした神や妖怪(サキュバス・雪女・口裂け女など)擬人化っぽい文化も早くからあったりして、実は
「新しいジャンルのようで、意外と古くからある伝統文化を継承したジャンル」
でもあります。
ただ「これ昔ばなしっぽいなぁ」と思っても、
「このジャンルは昔からある」
と安易に言い切れないのが、このジャンルの難しいところ。
口裂け女なんて、江戸時代からあるにはあるのですが、ブームしたのは昭和の都市伝説がきっかけ。
雪女はより奥が深くてですね…日本では室町時代からいるにはいるのですが…資料を読む限り「山などで遭難した時に見る幻覚」が誕生のきっかけっぽいです。
昔の方が、今より山岳遭難・雪の危険性が問題になってた時代です。
どこの国でもありうるから…雪女に相当する言葉は世界中にあったり、雪女に近い妖怪として「シッケンケン」という妖怪がいたりします。
雪関係だと…なまはげは、妖怪だと誤解されがちけど、ジャンル的には「神」だそうです。
しかも、「泣く子はいねぇーかー!」と暴れるが、これは子どもが来年も1年元気にいられるように、いっぱい大声で泣いてもらうためだとか…。
それを亭主が出迎えて、1年の悪事をなまはげに懺悔して、来てもらったお礼(?)にお酒を振る舞って、帰ってもらうそうです。
ちなみに、こういう
「性癖やファンタジーの造詣を深めたい」
という時に調べることはWikipediaもだいぶん詳しいのだが、pixiv辞典の方が詳しいことがしばしばあります。
そのため、読み比べてみるとすごく面白いですよ。
知識としての詳しさに加えて「こういうジャンルが読みたいなら、これがいい」というページを整えていけたらいいなぁ〜
と考えています。
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